手を振っている




たとえば私は最初の友達


君は俯いて

校庭に教室にひとりでいたね

そんな君に私は声をかける

君は安堵して 私と話した


そのうちに

君は私以外の人とも話すようになる

もう ひとり俯く君はどこにもいない


いつのまにか

君は遠くで手をふっている

沢山の人にかこまれて

遠くで手をふっている 笑顔で

遠く遠くで


私の役割は終わったんだね

いつもの事だから気にしないよ


私も手を振るよ

それが辛いときもあったけど

今は君が笑顔ならそれでいい


大きく大きく手を振ろう

遠くの君に見えるように

私は笑っているから

いつでも笑っているから

君のために


私は手を振り続けよう

いつまでも

いつまでも


遥かなる君のために




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