夏の終わり



すずしげな風が ふと頬をかすめる

昨日まで あんなに暑かったのに


流れる汗が目に入って

頭も 体も なにがなんだかわからなくなって

あなたしか見えなくて


暑くて暑くて暑くて


りんと鈴の音

水のかおりがする


私は ほっと息を吐いて


もう あなたを好きじゃなくてもいいのかなあと

自分を許してみたよ