魔法使い達


急がなきゃ

置いて行かれちゃう

慌てるな、僕!

呪文を

呪文を

・・・どうしてもワンテンポ遅れるんだ・・・

だけどそれが僕のペース・・・

さぁ呪文を

真夜中0時の鐘を鳴らすわ

五月蝿いって言わないで

儀式なのだから

私はこれから月になる

月の魔力は素晴らしいから

誰もが心安らかになれるよう

鐘の音が止むと同時に

空を目指すわ

私の中心を丸くして

月と同調するの

僕を迎えに来たって無駄だよ

もう僕はここにはいない


僕の本質はとっくに消えてなくなったのだからね

君の言う

君の目指す魔法は

僕には効かない

だから・・

僕は僕の魔法で

僕を探し出す

あたしはこれから魔女になる

あたしは寂しい人が寂しくなくなるように杖を振る

あたしは悲しいひとが悲しくなくなるように呪文を唱える

あたしは

あたしは

みんなが幸せだと思う気持ちのスイッチを

起動させるんだ

私はいつも幸せの定義を探しているけれど

そんなヤツに人の幸せ願われても嬉しくないかもしれないけど

偽善な魔法使いなんて言わないで

私なりの善意はここにある

誰かを幸せにしなさいと

魔法使いの偉い人が言ったから?

それだけじゃないよ

本当に・・

そう思うから

誰かを幸せにしたいって・・・

あぁ・・・僕の本当の姿は

どうしても隠せない

それは僕の望みだったりするからね

僕は嘘をつきたくないから

いいんだ・・それで僕がみんなから疎まれたとしても

真実は一つ

僕は孤高の狼なんだから

僕の影を従えて

そろそろ行こうかな

靴音がだんだん遠くなる

君からね・・

バレてしまうその前に

僕の牙が伸びてくるその前に

ふわぁ〜とね

ゆら〜んとね

冷たいお魚になってね

ぶるーの中からお空を見るよ

届くかな・・あの高いところまで

魔法使いも夢を見る・・

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